PMBOKと10個の知識エリア
プロジェクトマネジメントを学習する際、PMBOKというキーワードがよく出てきます。
PMBOKとは、いったい何なのでしょうか?
PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)は、英語の正式名称のとおり、プロジェクトマネジメントの知識を体系化したものです。
先人のプロジェクト成功の知識が詰まったものであり、これを勉強することにより、何百、何千といったプロジェクトの成功・失敗の教訓を得ることができます。
自分が仕事をしている間に体験できるプロジェクトは、数十といったところ。
それよりはるかに大きな母数を持つ、PMBOKを活用しない手はありません。
とは言え…
自分で体験できたプロジェクトは、座学に変えられない、貴重な経験です。
関連する次のプロジェクトへの流用もできるし、身にも付きやすいです。
と言うわけで、どっちが良いと言えないのですが、
一番良いのは、知識と経験を、バランスよくミックスすることです。
原理原則(PMBOK)を、自分の経験をもとにアレンジしていくと、プロジェクトの成功確率がぐんと上がります。
経験は仕事を通じて身に付いていきますが、座学は意識しないと身に付きません。
分かりやすく、PMBOK、およびこれを活用する方法を学べるサイトを目指していきたいと思います。
さて、ここで、PMBOKの10個の知識エリアについて説明したいと思います。
PMBOKでは、知識が10個のエリアに分類されています。
本サイトでも、知識エリアのタグをつけて行きますので、
必要な知識エリアのトピックを読んで頂ければと思います。
・プロジェクト統合マネジメント
他の9つの知識エリアを統合する。
プロジェクト全体に関わる、キックオフやプロジェクト終結などが含まれる。
・プロジェクト・スコープ・マネジメント
プロジェクトの作業範囲を定義する。
WBSとか、変更管理とか。
・プロジェクト・タイム・マネジメント
プロジェクトを期間内に終わらせるための方法を定義。
スケジュール作成、進捗管理など。
・プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクトを予算内で終わらせるための方法を定義。
見積もり、EVMなど。
・プロジェクト品質マネジメント
成果物の品質を確保するための活動を定義。
品質計画や、品質チェックなど。
・プロジェクト人的資源マネジメント
チームメンバに関する活動を定義。
チームビルディングやモチベーション、育成など。
・プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
ステークホルダー(プロジェクトの関係者、スポンサー、ユーザなど)とのコミュニケーションの進め方を定義。
・プロジェクト・リスク・マネジメント
プロジェクトを進める上で、プラス・マイナスの影響を与える事象を管理する方法を定義する。
・プロジェクト調達マネジメント
プロダクトを外部から調達するための手順を定義する。
RFI、RFP、契約形態など。
・プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
ステークホルダーを特定し、どのように関わるかを管理する。
また、PMBOKには10個の知識エリアの他、「5つのプロセス群」というものも定められています。これは、プロジェクト中に実施すべき作業を、いつ実施するか、フェーズごとに分類したものになります。詳しくは以下の記事で。
※PMBOKの概要を勉強するとき、この本が役に立ちました。入門としてちょうどいい量の内容です。
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※体系的に身に着けるには、やはり資格取得を目指すのが一番。こちらの記事もご覧ください。