プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクトを予算内で完了させるため、完了までにかかるコストの見積もりと把握を行う。
進捗と累積コストを常にウォッチし、完了時のコストを予測する。
放っておくと、すぐに予算オーバーになってしまうもの。
意識して、予算内に収める努力をする必要がある。
<計画>
・コスト見積もり
アクティビティを完了するために必要なコストの算出を行う。
資源や作業期間などがインプットとなる。
概算→詳細 と進む段階で、継続的に見直しを行う必要がある。
(概算はあくまで概算。フェーズが進むと、さらに精度が高い
見積もりができるようになるため、都度見直しをかけていく。)
見積もり方法には、「類推見積もり」「ボトムアップ見積もり」などがある。
類推見積もりは、PJ初期の不明点が多い段階での概算見積もりとして、
ボトムアップ見積もりは、フェーズが進み、成果物や生産性により、積算が行える段階になってからの、詳細見積もりとして使用される。
見積もりでは、実コストのほかに、「予備費」を積んでおく。
想定外の事象に対応するため、プロジェクトマネージャの裁量で自由に使用できるコストである。
(これがないと、予算の追加にいちいち承認をもらう必要がある。
現場の要求に対し、柔軟に対応するため、PMの裁量で使用できるコストがあるとよい。
もちろん、使わなかった分は、最後にスポンサーに返却する。)
・予算設定
見積もりを元に、各フェーズで必要なコストを設定し、予算化する
いつ、いくら使う、と決める(時間の概念の追加)
ベースライン(予算の消化計画)を設定する
予備費
・コンティンジェンシー予備…リスクが顕在化した時に使用。Known-Unknown
・マネジメント予備…予見できない(できていなかった)リスクへの備え。Unknown-Unknown
<監視・コントロール>
・コスト・コントロール
ベースラインと実コストの比較を行い、是正処置をとる
変更要求があった場合に、ベースラインの変更を行う
(簡単に、ベースラインを変更してはならない。変更要求が承認されてから。)
コントロールには、EVM(Earned Value Management)がよく利用される。