OJTとは?(2)
OJTの記事第2弾です。
OJTとは、「仕事を通じた能力強化」です。これを根底に置いて、どのように進めていくのが良いかを、今回考えていきたいと思います。
※前回の記事です。
○OJTには計画が必要
これは、
①いつまでに
②こんなことができるようになって欲しいので
③こんな能力を強化する
④そのために、こんなことを教え、こんな作業をやらせる
ということをまとめた計画です。
まず、「いつまでにどんなことを」というゴールを設定します(①②)。次に、そこにたどり着くための要素を洗い出し(③)、その要素を身につけるための作業をリストアップします(④)。
あとは、これに従って、作業を実施して(④)、能力を強化し(③)、期間内にゴールにたどり着く(①②)という流れになります。
ですが、言うは易しです…いきなりゴールまでの道のりを完成させられる人は少ないでしょう。
まずは、ゴールの設定から始めてみましょう。これからOJTをする人に対して、いつまでにどうなって欲しいかを想像してみるのです。そして、それを念頭に置いて、作業を出してみるのです。これがあるだけでも結構違います。本人とも共有すれば、「ここは重要」という点を意識してくれるし、モチベーションも上がります。
また、あいまいなゴールよりも、具体的なものの方がイメージがしやすいです。「一人前になる」よりも、「独力で設計書からプログラムを起こせるようになる」とか、「独力でテスト仕様書を作成し、テストを実施できる」というほうがよいでしょう。
○なぜ、計画がないとダメなのか?
ゴールの重要性について述べましたが、なぜ、計画がないとダメなのでしょうか?それは、やはりゴールまで確実にたどり着くため、と言えるでしょう。
当ブログでも紹介している通り、プロジェクトマネジメントの基本要素として、「目標を達成するための計画を立てる」「計画からかい離が無いか、監視する」「かい離があったら、是正する」というものがあります。計画がないと、うまく進んでいるかが測れないからですね。
計画がないと、どこに向かって進んでいくのか、最終的にどういう人材になるのか、まったく不明です。いつまでに、どのくらい、そのためにこんな作業を、という計画を、必ず意識しましょう。
次回は、もう少し具体的な例を出して解説していきたいと思います。