みんなのプロジェクトマネジメント

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OJTとは?(2)

OJTの記事第2弾です。

OJTとは、「仕事を通じた能力強化」です。これを根底に置いて、どのように進めていくのが良いかを、今回考えていきたいと思います。

 

※前回の記事です。

ksk-2g.hatenablog.jp

 

 ○OJTには計画が必要

 OJTを実施する際、まずはOJT計画が必要です。

 これは、

①いつまでに

②こんなことができるようになって欲しいので

③こんな能力を強化する

④そのために、こんなことを教え、こんな作業をやらせる 

ということをまとめた計画です。

まず、「いつまでにどんなことを」というゴールを設定します(①②)。次に、そこにたどり着くための要素を洗い出し(③)、その要素を身につけるための作業をリストアップします(④)。

あとは、これに従って、作業を実施して(④)、能力を強化し(③)、期間内にゴールにたどり着く(①②)という流れになります。

ですが、言うは易しです…いきなりゴールまでの道のりを完成させられる人は少ないでしょう。

まずは、ゴールの設定から始めてみましょう。これからOJTをする人に対して、いつまでにどうなって欲しいかを想像してみるのです。そして、それを念頭に置いて、作業を出してみるのです。これがあるだけでも結構違います。本人とも共有すれば、「ここは重要」という点を意識してくれるし、モチベーションも上がります。

 また、あいまいなゴールよりも、具体的なものの方がイメージがしやすいです。「一人前になる」よりも、「独力で設計書からプログラムを起こせるようになる」とか、「独力でテスト仕様書を作成し、テストを実施できる」というほうがよいでしょう。

 

 ○なぜ、計画がないとダメなのか?

ゴールの重要性について述べましたが、なぜ、計画がないとダメなのでしょうか?それは、やはりゴールまで確実にたどり着くため、と言えるでしょう。

当ブログでも紹介している通り、プロジェクトマネジメントの基本要素として、「目標を達成するための計画を立てる」「計画からかい離が無いか、監視する」「かい離があったら、是正する」というものがあります。計画がないと、うまく進んでいるかが測れないからですね。

計画がないと、どこに向かって進んでいくのか、最終的にどういう人材になるのか、まったく不明です。いつまでに、どのくらい、そのためにこんな作業を、という計画を、必ず意識しましょう。

 

次回は、もう少し具体的な例を出して解説していきたいと思います。