みんなのプロジェクトマネジメント

メンバーが、リーダーが、マネージャーが、プロジェクトマネジメントを使いこなす。

進捗報告

もう3月ですね。
来月には新人が入社して、現場でそれを受け入れる、
という光景が目に浮かびます。
新人の指導にも、「みんなのプロジェクトマネジメント」は役に立ちます!
ぜひ、ご活用ください。

さて…
先日、後輩に進捗報告のやり方を指導しました。
その時の状況を紹介します。

 

 <背景>

テスト端末が限られているので、日中と夜で交代で作業することに。
夜が後輩担当。
そうなると必要になってくるのが、夜から昼、昼から夜のテスト進捗の引き継ぎです。
昼は二人の担当が両方いるので、特に、夜から昼の引き継ぎが重要になってきます。

 

<報告1日目>
どこまで進んだかがわかるように、メールで進捗を書いていって欲しい、
と後輩に依頼しました。
で、翌朝届いていたのがこんな内容。

--------------------
・TEST-1
 20項目完了

以上です。
--------------------

うーん、100点満点で20点くらいか。
どのくらい終わっているのかがさっぱりわからない。
そして、何か問題は発生しなかったでしょうか?
いくつか指導して、次の日を迎えました。


<報告2日目>
--------------------
・TEST-1
 30/50 完了
 追加2項目 完了

・A機能が動きませんでした。

以上です。
--------------------

40点くらい?
・昨日、どれくらい増えたのか知りたい
 上の例だと、おとといは20項目できたのに、昨日は10項目しかできてないんですよね。
・追加2項目って何?
 よくよく聞いたら、不明点が解消して、再着手できたところだそうで…読み取れません。
・A機能が動かなかったから、どうなった?
 事実・困ったこと・やって欲しいことをしっかり最後まで書いて欲しい。


<報告3日目>
--------------------
<作業時間>
 18:00~22:00

<進捗>
・TEST-1(完了)
 50/50 完了(+20)

・TEST-2
 3/25 完了(+3)

合計:23項目実施

<報告>
・Xさんに確認頂き、A機能が動くようになりました。
 TEST-1を再開できました。

<問題点>
・TEST-1が完了しました。
 結果のレビューをお願いいたします。
・B機能がメニューに存在しませんでした。
 そのため、TEST-2の項番4以降が実施できませんでした。
 すみませんが、調査をお願いいたします。


以上です。
--------------------

70点くらいか。
これだけ書いてあれば合格かな。



今回、夜作業をやってくれた後輩(まだ若い)から、聞き出したかった内容は、
・昨日はどれくらいの成果があったか …「+20」のところ
・どこまで進んでいるのか …「3/25」のところ
・あとどれくらいで完了するのか …「明日には完了する予定です」などの見通し。
・変なところはなかったか …問題点や、不具合を報告
・困ったことはなかったか …わからないところや、困ったことを報告
といったものでした。
最終的には上のような報告をしてくれるようになり、
夜の間不在にしていても、状況が見えるようになりました。

今回は手探りで進めましたが、
できれば、報告を受ける側がフォーマットを出してあげるとよいでしょう。
こんな感じで報告してね、と。

報告する側も、「状況を、正確に相手に伝える」ことを意識しましょう。
コミュニケーションは、受け手に伝わることが一番大切です。
数値や、起こった事を報告すること、
問題点を相談することなど、基本ですがとても重要です。