みんなのプロジェクトマネジメント

メンバーが、リーダーが、マネージャーが、プロジェクトマネジメントを使いこなす。

チーム・ビルディングのゴールと成果

人を集めただけでは、チームとしてうまく機能しない、というのは想像がつきやすいし、経験のある人も多いでしょう。
1+1が「1」とか「1.2」とかになっている場合です。コストは2人分かかっているのですが…

メンバーをチームとして機能させるためには、チーム・ビルディングを行うことが必要です。
チームビルディングのゴール、および成果としては、以下のようなものがあげられます。

・メンバーが、相互補完関係にある。
 →同じタイプばかりで固めず、それぞれが得意な領域を持ち、補い合う状態。
・プロジェクトのゴールや目標が共有されている。
 →メンバーが、プロジェクトの成功に向かって作業している状態。
・メンバーは、協力して働くことを理解している。
 →他のメンバーが困っていたら、自主的に助けることが根付いている状態。
・適度なレベルの競争と、利害対立がある。
 →基本的には協力の姿勢であるが、ただの仲良し集団ではダメ。高いパフォーマンスを出すために、時には厳しいことも言えるような状態。

プロジェクトを開始してから、なるべく早くこういう状態を作り上げることが、プロジェクトリーダには求められます。

個人の成果・進捗ばかりを重視してばかりいると、チームとしての結びつきは弱くなっていきます。
自分の仕事だけ終わればよいと考え(もしくは、自分のだけで精いっぱい)、遅れているメンバーを気にしなくなってしまいます。
こうならないようにするには…「協力しなさい」というだけでは不足です。
ずばり、「フォロー用の工数を与えておく」というのが有効です。
1日のうちの数時間を、フォローするために使いなさい、と決めてしまうのです。
この時間で、遅れているメンバーを助けたり、他のチームの課題を解決したりするのです。
こういう活動を通じ、協力する姿勢や、プロジェクトの成功に向けて一丸となることを根付かせていくのです。
また、フォロー活動は、できればプロジェクトリーダではなく、メンバーが担う方が効果的です。
その方が、チームとしての推進力があがり、一体感を生むからです。

どんなチームができあがるかで、プロジェクトの成功は大きく変わってきます。
チームビルディングを重要な要素として、プロジェクト計画に組み込んでいきましょう。