みんなのプロジェクトマネジメント

メンバーが、リーダーが、マネージャーが、プロジェクトマネジメントを使いこなす。

金メッキにならないために…

(記事:金メッキ(過剰品質)の続きです。)

では、言われたことだけやればいいの?ということが浮かんできます。

半分は正解と思います。(前の記事のとおり)
ただし、要求には「暗黙のニーズ」と呼ばれるものがあり、明文化はされていないが、やって欲しい要求というものが存在します。
例えば…画面間で使用感(ボタンや項目の位置)をそろえて欲しいなど。画面ごとにあまりにつくりが違うようだと、ユーザは戸惑ってしまいます。
暗黙のニーズも、満たされないとユーザの不満を増やし、品質が悪いと判断されてしまいます。
この暗黙のニーズを、スコープマネジメントにより、明文化することがポイントとなります。
気になることは必ず確認し、やるべきことを明確にします。
そうすれば、過剰品質にならず、要望通りの品質を満たすことができます。
暗黙かそうでないかを見分けるのはとっても難しく、微妙なところとなります。
少なくとも、自分がこれもやった方がいいのでは?と思ったところは、
リーダ、またはユーザに確認した方が、安全と思います。
勝手に直してはいけない、ということに気を付けましょう。



(以下、スコープマネジメントっぽいですが、上の話に合わせて紹介します。)
実作業において…
「これを直しておくように」と言われた
→言われたののほかに、気になることがあった
 さてどうする?

<黙って直す>
・意外に直すところが多く、時間かかる…これだけって言ったのに、まだ終わらないの?
・直している途中に、新たなバグを埋め込んでしまう
・実はもう別の人が直しており、無駄足

<念のため、確認する>
・一緒に直しておいて。気づいてくれて助かった!
・それは他の修正と一緒に直すつもりだったから、今はやらなくていいよ

という差が出てきます。
暗黙のニーズが存在することを理解した上で、
計画外の作業をするときは、必ず確認してからにしましょう。